大胆で華やかなデザインの組子が人気の「指勘建具工芸」
三重県にある指勘建具工芸は、伝統的な意匠はもちろん、オリジナルデザインで作った組子物の建具に定評があります。個人住宅をはじめ飲食店や宿泊施設、寺社などにも指勘建具は使われており、シンプルでモダンな魅力を持つ組子が空間に趣きを持たせています。細い木片から精緻な技によって生み出される繊細で美しい組子の意匠は、組み合わせることで無限ともいうべき多様性を見せてきました。
また、採光によって障子や欄間に施された組子が幻想的な影を映し出すさまは、多くの人の心を惹きつけてやみません。木の温もりと優美な趣きを持った組子は、和の空間はもちろん、カフェやレストラン、ホテルなどのスタイリッシュなインテリアにもすんなりと馴染んでいます。商業施設だけでなく、こだわりの住空間に高級感とリラクゼーションをもたらしてくれるのが組子建具の存在でしょう。
◆実績
当主みずから考案した絵柄と匠の技を随所に盛り込んだオリジナル意匠は、各方面から高い評価を受けてきました。平成13年に、現代の名工として厚生労働大臣表彰受賞、平成17年には春の叙勲、黄綬褒章を受賞しています。
◆こだわり
指勘建具工芸が得意とするのは、花鳥風月を題材とした大胆で華やかなデザイン建具です。10万個以上の組子を用いた白鷺城と呼ばれる姫路城を描いた大作は、とくに縁取りの部分に高度な技術が使われています。一面に描いた富士山には、独自の技法である後光組で太陽を表現し、神代杉で影の部分を表しています。夏の風物詩・花火大会をイメージしたものや、蓮華をモチーフにしたオリエンタルデザインの建具など、多彩なラインナップです。
指勘建具工芸では、美術建具のほかにインテリアや雑貨小物にも力を入れています。行燈や文箱などの和風小物から、写真立てやオーナメント、鍋敷きやコースターなど、身近な暮らしの中で使える製品が好評です。伝統の美とモダンデザインが融合した雑貨やインテリア用品の開発・制作にも果敢に取り組んでいます。指勘の技と創造性が詰め込まれた組子の製品で、いつものライフスタイルにプラスアルファの楽しみを取り入れてみましょう。
◆依頼のしやすさ
ご相談は、お問い合わせフォームが便利です。